能登半島地震:行政の防災無策が被害を深刻に

能登半島地震では、行政の防災無策のために被災者が過酷な状況に追い込まれていることが悔やまれます。
月刊誌「いつでも元気」掲載の被災実態の概要をご紹介します。・・・避難した体育館には毛布はなく近所から持ち寄ったじゅうたんなどで寒さをしのいだ。4日目に支援物資が届くまで水も食料もなかった。段ボールベッドが届いたのは10日過ぎ・・・
避難所に、食料や毛布などの備蓄物資を配置していなかったことが大問題です。

道路が寸断し、海底が隆起した状況で支援物資を届けるために、ヘリコプターなどをもっと活用すべきではないでしょうか。
石川県地域防災計画「地震災害対策編」が1997年から見直されていませんでした。「石川県北方沖地震」で、輪島市の建物全壊115棟、避難者1,085人しか想定していませんが、実際は、建物全壊2,218棟、避難者は1万人を超えたのです。

自衛隊派遣は、地震発生3日目で、熊本地震では1万4,100人に対し、今回はわずか2,000人です。岸田首相は「人数だけを比較するのは適当ではない」と言っていますが、反省すべき点はないのでしょうか。1月5日に新年会を3か所も回ったことにも批判が上がっています。
政治学者の姜尚中氏は、1発5億円のミサイル「トマホーク(400発2,000億円)を買うくらいなら、救助ヘリを作るべき」と言っています。

日本では、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震などを経験してきました。その痛みから目をそらし、教訓を生かさなかったのが、能登半島地震の被害を大きくしているのです。

(東区民報 2024年03月03日付)

生活と健康を守る新聞「息吹き」に共感と信頼

1月28日付守る新聞「息吹き」を読み、共鳴、余韻が長く響くように、何度も読み返しました。
生活保護裁判名古屋高裁勝訴で、原告のおばあちゃんが「生きていたらどんなに喜んだことだろう」と心を寄せている温かさを感じます。
そして、物価高騰、裏金問題など住民の怒りを「要求運動にして大きな川の流れをつくり、憲法輝く海へ」と、進む方角を向きブレない信念が伝わります。
一人の要求であっても寄り添い権利を守る「近くをよく見る」運動の原点と、大きな運動が憲法に結びつく「遠くを見据える」確信、その両方を持ち続けていることで進むべき道がはっきりと現れます。
「息吹き」を読み、守る会のねばり強い運動の力の源を感じ、共感と信頼を深めています。

(2024年2月18日付 生活と健康を守る新聞「読者のひろば」掲載)

「赤旗」の地震報道

しんぶん赤旗の能登半島地震に関する報道は質、量とも、群を抜いていると感心しています。
もっとも特長的なのは、被災者一人ひとりに向き合った報道です。―――○○町の○○さん(○歳)が、今までどのように暮してきたか、地震の時に家族がどうなったのか、そして避難所では夜眠れない、自宅に戻ると遠くに水を汲みに行かなくてはならない、そうすると腰が痛いなど―――ひとりひとりの住民に視線が届いた報道が毎日続いています。

私が購読している一般紙にこのような報道は少なく、避難所にいる人が○人、倒壊家屋が○棟など、役所が発表したことだなと感じます。
被害の全体を把握することはもちろん重要です。赤旗の報道がそれにとどまらず、一人ひとりの苦しさに寄り添うのは、人権尊重の基本姿勢のあらわれだと思っています。

(農本後援会ニュース2024年2月号)

手のひらのぬくもりに救われた検査

健康診断で毎年胃カメラ検査を受けています。
むせ返り、涙目になり、カメラをくわえているため途中でやめてくれとも言えず、「みんな同じ苦しさに耐えているのだ」と思っていました。

ある年の検査が終わった時に、内視鏡室の職員の方が「胃カメラ苦手なんですね」と言いました。思いやりの言葉だったはずです。
しかし、私は「自分は胃カメラが苦手なんだ」ということに気がついてしまいました。・・・他の人は私ほど苦しんでいないのだ。自分だけつらいとか苦しいなどと言うのは大人げないと思ってきたが、我慢して損をした・・・と思いました。
その後の健康診断でも苦しさをこらえていたのですが、見かねたのでしょう、職員の方が検査が終わるまで私の肩に手を乗せてくれました。

手のひらには人を癒やす特別な力があるのでしょう。だから、痛いところに手をあてたり、子どもの頭をなでるのかもしれません。
苦しさよりも、その手のひらのぬくもりに救われたことが心に残っています。
さらに、その後検査の時には、医師が一人でやっていました。機器や技術が進んだからでしょうが、さぞ大変だと思います。

医療や福祉は、私たちが生きていく大前提となるものですから、国が、質の高いものをすべての地域で受けられるようにしなければなりません。

今、光熱費や食材費などの経費が増えていますが、国が決めただけしか収入のない仕組みとなっています。「(コロナ)補助金がなければ、7割の病院が赤字になる」といいます。
診療報酬の大幅引き上げと医療、福祉の予算増は最優先課題です。

(東区民報 2024年2月11日付)

「ヤジと民主主義」

ーーー能登半島地震で被災された方にお見舞いを、犠牲となられた方にお悔やみを申し上げますーーー

「どうしても黙っていられない」時があります。言葉に魂が乗り、自分でもびっくりするほど大きな声になります。
「黙っていてはいけない」と思うことがあります。ここで自分が言っていいのか何度も考え直し、気がつくと手のひらに汗をかいています。勇気を振り絞った発言に、回りがしんと静まると、声が震え、頭の中は真っ白です。
しかし、「何も言えなかった」自分にだけはなりたくないから、声を上げます。
それが、ヤジという形になる場合があります。

ヤジ排除事件は、2019年参院選で札幌に来た安倍晋三首相(当時)の街頭演説に、「アベ辞めろ」とヤジを飛ばした男性、「増税反対」と声を上げた女性を多数の警察官が強制排除した事件です。

そのドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義」を見に行くと、上映待ちの客が廊下に長く並び、満席でした。民主主義、表現の自由を大切に考え、道警に疑問や怒りを持っている人が多いのだと大変うれしく感じました。
映画には現場にいた人が撮影した動画も使われ、事実がリアルに伝わります。
多数の警察官が力ずくで男性を現場から引きはがしにかかり、男性の上半身は引っ張られて傾きながら両足で踏ん張り抵抗しようとします。しかし、力の差は圧倒的でした。
また、女性を取り囲み腕をつかみ移動させたうえ長時間しつこく付きまといます。
この事件は現在裁判中ですが、「安倍さん頑張って」は排除されず、「アベ辞めろ」なら排除するのであれば、警察は、政権を守るために国民を取り締まっていることになります。公正な判決が期待されます。

(東区民報 2024年1月21日付)

能登半島地震 日本共産党ただちに救援活動全国で

1月1日午後4時10分ごろ石川県能登地方を震源とする地震は、最大震度7、(5日現在)死亡者84人、安否不明179人に上っています。

ただちに党災害対策本部を設置

日本共産党は、1月2日、「能登半島地震災害対策本部」(本部長・志位和夫委員長)を設置、石川、富山、新潟3県委員会の代表者がオンラインで、「輪島市の朝市通り周辺で大規模な火災、約200棟延焼」、「トイレやお風呂などの生活用水が足りていない」など、被害の詳細が報告されました。
当面の取り組みとして、①被災者のニーズにこたえた活動を党全体で行う、②救援募金にただちに取り組む、③被災地にある志賀原発、柏崎刈羽原発情報の全面公開と廃炉をもとめることなどを確認しました。

国会議員等現地入り

笠井亮衆議院議員、井上哲士参議院議員がただちに現地入りするとともに、自らも被災者である地方議員も被災状況を確認し住民からの要望を聞き取り、対策を要求しています。

宿泊中の「赤旗」記者のリアル報道

石川県七尾市に休暇で家族と旅館に滞在していたしんぶん「赤旗」記者の詳細な記事(日刊「赤旗」1月3日)が話題になっています。
「大きな音とともに天井が少し崩れて、目の前に砂ぼこりと、上階から流れ落ちてきたお湯の白い湯気」、「着の身着のまま廊下に出ると壁が崩れて割れたガラスが散乱し、床は水浸し・・・恐怖で震えました」やっと家族と合流し、避難所では「とにかく寒い。高齢者も小さな子ども、赤ちゃんも、家族ごと身を寄せ合っています」と、自分と家族の身を守りながら、現場からの報道を行なっています。

全国で募金活動

日本共産党は、全国のみなさんに災害救援募金へのご協力を訴えています。お預かりした救援募金は、日本共産党の政治活動の資金と区別し、全額を被災者救援、被災自治体への義援金に充てます。
募金は左記にお願いします。

【郵便振替】
口座番号00170・9・140321
加入者氏名 日本共産党災害募金係

東区で街頭募金活動

東区内では、街頭募金を行なっています。日本共産党の募金活動を見かけたら、ぜひご協力をお願いします。

(東区民報 2024年1月14日付)

市が除排雪要望に回答

札幌市建設局雪対策室は、東区社会保障推進協議会(社保協)と日本共産党札幌東区地区委員会に文書で、除排雪対策「要望書」への回答を送付しました。
これは、12月8日、社保協と党東区地区委員会が中澤伸之東区長に「除排雪の強化と対策を求める要望書」を提出、区長が「重要な要望として受けとめ、市の除雪担当部局に伝える」としていたものです(本紙12月17日既報)。以下、回答の要旨をお知らせいたします。

機動的除雪のため予算増額

「気候変動の影響を想定し、大雪時に速やかな除雪を行えるよう体制強化」を求めたことに対し、「大雪時でも市民生活への影響を最小限とするよう、予測のつかない気象の変化に対して、より機動的な除排雪を実施するための予算を増額して計上」したとしました。

パートナーシップ負担は軽減せず

生活道路排雪を市の負担で行うことについては、「パートナーシップ排雪と同等の排雪を市が費用負担して行うことは、体制面や財政面で大きな課題があり難しい」と、町内会や住民の要望にはこたえていません。

人員不足が課題

人員や排雪用ダンプの不足の懸念に対して、「担い手不足が課題」と認めながら、情報・通信技術の活用で体制を維持しようとしており、最も肝心な人手確保の見通しは不明と言わざるを得ません。

狭い道路でも除雪可能な場合も

道路幅8メートル未満の狭い道路でも、標準的な大きさの除雪機械が入れる場合には除雪を行い、雪置き場がない場合には路面整正等の作業を実施しているとしていますので、住民からの要求を出していくことが大事です。


党では要望を募集

現在、日本共産党札幌東区地区委員会は、住民からの、場所を特定した具体的な要望・苦情を募集しています。市に、対策・改善を要求していきます。
ファックス 721~1190
メールhigasikutikuiinnkai@nifty.com
郵便 065~0018札幌市東区北18条東7丁目 日本共産党札幌東区地区委員会

希望ある日本へ

「パーティー」で裏金を手にする政治家には、高物価に苦しむ国民は視野に入らないでしょう。
非正規雇用で将来を描けない不安、女性が賃金や待遇で差別を受け続けていること、性的少数者や障がい者、外国人の人権侵害など、生きずらさがはびこることが、子どもの希望を奪い、最多となっている不登校の背景にあるのではないでしょうか。
ガザやウクライナの平和や、気候危機打開に役割を果たす希望ある日本にするため、総選挙で勝利し政治を大転換させましょう。

(東区民報 新年合併号2023年12月31日・2024年1月7日付)

冤罪犠牲者に年賀状を

「袴田事件」の袴田巌さんは、1966年に殺人の容疑で逮捕され、2014年に「死刑囚」のまま釈放、裁判のやり直し(再審)が開始されています。
長く拘禁されたために、「悪魔が電波で攻撃してくる」という精神状態にまで追い込まれてしまいました。


その人生を返せと、姉のひで子さんが生涯をかけて支え、たたかっています。
袴田巌さん、ひで子さんの報道に触れて、改めて冤罪の方々の悔しさや、不条理なものとたたかう苦しさに思いが至りました。
無実の罪で、長年拘束され、外に出ることはもちろん、外部からの情報もない中で、毎日長時間の取り調べが行われることで、何が真実だったのか不安に揺らぐこともあるでしょう。汚名を着せられている本人はもちろんご家族もどんなに苦しいでしょうか。


冤罪の方が、無罪を勝ち取るために、弁護士や関係者の方々が頑張っていますが、私たちに何かできる事は無いでしょうか。
国民救援会の「救援新聞」に、「獄中で年を越す冤罪犠牲者に年賀状を送ろう」と、宛先が掲載されています。


見知らぬ人であっても、無罪を信じていると伝えられたら、励みになるのではないでしょうか。
ガザやウクライナの戦火にいる人への励ましも、私一人の力はわずかですが、できることを少しでもやっていくことで、苦しい立場にある人の力になる、それが私自身の生きていく道を進めることになります。

 (東区民報 2023年12月17日付)

除排雪強化を要望:社保協と日本共産党 東区地区委員会

東区社会保障推進協議会(社保協)と日本共産党札幌東区地区委員会は、2023年12月8日、東区に「除排雪の強化と対策を求める要望書」を提出しました。気候変動の影響で、これまでにない激しい降雪が考えられるため、除雪体制の強化が必要です。


社保協の行沢剛事務局長は、「豪雪時に、訪問介護の利用者宅にヘルパーが到着できないことや、救急車が患者を搬送することにも困難をきたした」実態を挙げ、対策を求めました。


日本共産党の城宗則地区委員長、宮川潤前道議、太田秀子市議、平岡大介元市議らは、除雪予算が増額されたことを有効活用すること、人手不足対策や排雪用ダンプの確保、燃料の価格高騰で業者が苦しむことが無いように除雪作業の委託料を迅速に引き上げること、パートナーシップ排雪の住民負担の軽減などを要望しました。


中澤伸之東区長は、「重要な要望として受け止め、改善されるよう市の除雪担当部局にしっかり伝える」と答えました。

場所を特定した要望を募集

現在、日本共産党札幌東区地区委員会は、住民からの除排雪に関する要望を募集しています。これは、場所を特定し具体的な要望・苦情の対策・改善を、さらに東区に要求していくためのものです。
「いつも玄関前に雪の塊を置いていく」、「交差点の角の雪山で見通しがきかない」、「歩道の除雪が行われない」なども含め、以下にお寄せください。


ファックス:011-721-1190
メール: higasikutikuiinnkai@nifty.com
郵便番号 065-0018 札幌市東区北18条東7丁目 日本共産党札幌東区地区委員会

「救援新聞」が配達されて思ったこと

数年前のある日、自宅を出ようとした私に、Kさんが笑顔で「救援新聞」を手渡してくれた。月3回の救援新聞を配達してくれていたのはKさんなのだと、その時初めて知った。
11月5日付の救援新聞もいつもように自宅に配達された。
11月2日、Kさんのお連れ合いが71歳で急逝され、「お別れの夕べ」は深い悲しみに包まれた。
Kさんが配達してくれたのだろうか?
その新聞を手にすると、配っている人、作っている人、各地で活動する人がつながる大切な新聞なのだとあらためて思いが至る。
この農本後援会ニュースや他の機関紙で手配りされているものがある。各分野の機関紙と運動を支えている方々に感謝の気持ちが湧いてくる。


(2023年12月農本後援会ニュース)

非核の政府を求める北海道の会 2024年新年特別号 平和メッセージ

ロシアとイスラエルによる核の威嚇に、世界で恐怖と怒りが広がりました。一方、核兵器禁止条約が核を使わせない現実の力を発揮しています。


多数の非核国と核兵器廃絶を進める市民運動が、核攻撃・核抑止力にしがみつく勢力を包囲し孤立化させています。


日本政府は人類の理性と世界の発展方向に目をそむけてきましたが、「非核」を求める私たちの声が平和を守り歴史を進めることに喜びを感じ、いっそう運動を進めていきます。

生命尊重を考える講演会

9月、札幌市内で、「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置する熊本の慈恵病院蓮田健院長の講演が行われました。

「赤ちゃんポスト」に対して、「安易な育児放棄を助長する」などの誤解がありますが、蓮田氏は、「安易に来た人など一人もいない。私が現実に目の当たりにしたのは、『赤ちゃんと一緒に死ぬつもりだった』など、孤立し、行き場を失い、必死の思いでたどり着いた女性たちだ」と明らかにしました。
受講者が立場や年代を超えて、この問題を受け止め、考えるものとなりました。

感想の一部(要約)をご紹介いたします。

【十代高校生】赤ちゃんポストに預けたときに、母親を暖かく迎え入れていて感動しました。責めるのではなく受け入れるということは人と関わるうえで大切にしたいと思いました。
【二十代公務員】育児放棄などの背景には育った環境、特に親との関係性が少なからずあると感じました。自分が知りえない事情が当事者にはあるのだと一度立ち止まることが大事なのだと思いました。
【三十代自営業】赤ちゃんを犠牲にしない。お母さんを犯罪者にしない。
【七十代以上】十六年前に「赤ちゃんポスト」という言葉が報道された時は、「子を捨てる、ポストに入れる」という印象でしたが、今はまったく内容が違うのだという意識に変わりました。

困難な状況の人を支える気持ちに共感します。
苦しさを発信することもできずにいる人がいることに気づき、手を伸ばせば届くかもしれません。行政や専門機関につないで、支援を引き出せることもあるでしょう。
こちらのものの見方や構えが定まることが希望 につながります。

(東区民報 2023年11月26日付)

奨学金の問題

学費が高いため、大学生の2人に1人が奨学金を借りています。

社会人としての第一歩を歩む時に数百万円の奨学金という名の借金を抱え、40歳くらいまで返済に追われる方も多くいます。
国の自殺統計の「原因、動機」に、新たに「奨学金の返済苦」の項目が設けられ、昨年度10人が該当しています。
返済のため、就職した会社がブラックでも辞められなくなることがあります。

2015年、電通の新入社員高橋まつりさんがクリスマスの朝、過労自殺しましたが、今も、まつりさんの奨学金をお母さんが返済しているそうです。
国が、授業料無償化、奨学金返済の帳消しなどを実施して、若者が希望を持って生きられる社会にしなければなりません。

(農本後援会ニュース 2023年11月号)

『保健室から創る希望』

山形志保さん(高校養護教諭)と福井雅英さん(日本臨床教育学会副会長)共著『保健室から創る希望』(新日本出版)の一部を要約してご紹介します。

あなたたちが世の光です

・・・サヤカは、6歳で母と死別、父はパチンコで借金を重ね夜逃げを繰り返しました。
高校入学後は、保健室等に入り浸り、喫煙問題もあり、3か月で退学します。
山形先生と一年以上音信不通になりましたが、風俗で働いていたサヤカが泣きじゃくり「帰りたい」と言い、4週間、先生宅に同居します。
独立し数か月後に連絡がついた時には予期せぬ妊娠に死にたくなるほどの恐怖を感じていたのでした。
しかし、だんだんと新しい命を迎える未来が喜びや希望に変わり、生まれた子の傍らで、サヤカは「幸せ」と言いました・・・

子どものつらい状況や、寄り添う養護教諭に心を動かされるのは、自分の人生の中に、似たような辛さ、理不尽な叱責を受けた時や、教師にクラス全員の前で恥をかかされた時のやり場のない思いなど、をなんとかやり過ごして来ても、寄り添って欲しかった思いが心の中に沈殿しているからではないでしょうか。
いま小中学校の不登校や、子どもの自殺が過去最多になっています。

儲けることを最大の価値だとする空気がつくられ、子ども同士が遊び喧嘩し育ち合う時間がなくなり、親も教員も疲弊するなか、最も弱い子どもが追い詰められ生きる力を奪われているのではないでしょうか。その子どもの苦しみが、社会の矛盾を表しています。

あとがきで、山形先生は、たくさんの困難を抱えている元生徒たちのことを、「あなたたちが世の光です」と書いています。

(東区民報 2023年11月05日付)

新日本出版社『保健室から創る希望』

18歳で喫煙・飲酒はダメですか?

若者とゆっくり話す機会があり、「路上ライブやスケートボードの規制が厳しい」などを聞き、打ち解けていくと、「18歳で成人になるのだから、喫煙・飲酒も認められるべきでは」とのことです。
私が「体に悪いことを、拡大するのはどうかな」と言うと、「20歳を超えても体に悪いじゃないですか。でも、大人は認められる」と、胸の奥のわだかまりを出してくれました。


子どもも大人も有害なことから守られて社会生活をおくっていきますが、子どもの健康を守ることは、大人の果たすべき責務でもあります。

厚労省は「発育期の細胞は感受性が高いため、発がん性物質の悪影響を受けやすい」「若者の飲酒は、急性アルコール中毒やアルコール依存症等のリスクが高い」としています。
喫煙や飲酒が成長期にもたらす影響について、教育などを通じて十分伝えていくべきなのです。


(農本後援会ニュース 2023年10月号)

「福田村事件」勇気と正義

1923年9月1日に発生した関東大震災は、死者・行方不明者は推定10万5000人とされています。
混乱の中で、「朝鮮人や共産主義者が井戸に毒を入れた」などのデマが流され、虐殺された総数は6千人を超えるという調査もあります。無政府主義者大杉栄夫妻と6歳の甥が憲兵大尉によって殺され遺体を井戸に遺棄される甘粕事件まで起きました。

福田村事件は、千葉県福田村で、香川県からの薬の行商団が聞きなれない讃岐弁を使っていたため朝鮮人ではないかと疑われ、自警団等約200人が、棒や、棒の先に金属をつけたとび口などで襲撃。15名中、2歳・4歳・6歳の子どもや妊婦を含む9名が殺害された事件。遺体は川に流され、遺骨も残っていません。
映画「福田村事件」の森達也監督は、しんぶん赤旗のインタビューに、「日本では、戦争や差別の加害者としての側面は、ほとんど劇映画になっていません」と述べています。
この映画は、札幌市内の映画館で10月6日まで上映され、私も見ました。

武器を手に、襲いかかろうとする殺気立った集団に、行商団長が進み出て行き、放った言葉は、〝殺さないでくれ〟ではなく、〝俺たちは日本人だ〟でもなく、「朝鮮人なら殺してええんかっ!」でした。
この勇気と正義に深い感銘を受けました。
このような覚悟をもって、生きていかなくてはならないと思っています。

一方、松野官房長官が、関東大震災当時の朝鮮人虐殺について「記録が見当たらない」などとしたことは断じて許されません。

映画の公式サイト https://www.fukudamura1923.jp/

(東区民報 2023年10月08日付)

心通わせられる団子屋

前に、パン屋の話を書きました。今度は団子屋です。
東区内でご夫婦でやっておられる団子屋さんの団子は柔らかすぎず、固くもなく、噛むと弾力があります。みたらしも、あんこもおいしい、いつもお客さんがいる人気店です。
私が、自分で作った団子をフルーツみつまめと一緒に冷蔵庫に入れておくと固くなったことを話すと、ご夫婦ともどもで「白玉粉だけで作ると固くなりません」と教えてくれるのが、親切でうれしくなります。
選挙のことは、とても残念がってくれました。
おいしい団子を買いながらおしゃべりできる、いい人たちと心を通わせられる、幸せです。


(農本後援会ニュース 2023年10月号)

天売診療所便り

日刊のしんぶん「赤旗」の第4火曜の連載「天売診療所便り」を楽しみしています。
天売島は人口わずか260人の島ですが、その島の診療所に、昨年、千葉からやってきた医師の連載です。
医師の名前「大野義一朗」を見て驚きました。35年くらい前ですが、私が勤医協中央病院で働いていた時に、外科の技術研修で来ていた医師です。
連載を読むと、大野医師が、天売島の自然やそこで暮らす人々を愛する気持ちが伝わってきます。

天売高校の卒業式に招待されたときのことを、「卒業生は2人。直前に島外に出ていた1人がフェリーの欠航で戻ってこられず席の一つが空席のまま。1人だけの卒業式になりました・・・答辞を読むはずだった元生徒会長は、戻ってこられなかったアキラでした。唯一の卒業生となったトモヤがその原稿を代読することになりました・・・もしトモヤがいなくなったら自分1人になっていたら、とても頑張れなかった、一緒にいてくれてありがとう。代読したトモヤが自分に向かって呼びかける風変わりな答辞は、トモヤが天を仰いでは右のかいなで顔をぬぐうので何度も中断したのでした」と、感動的です。
私は、北海道の地域医療のために来てくれた感謝の気持ちを込めて、手紙を書きました。
かつて同じ病院で働いていた私のことを覚えていてくれるか不安でしたが、すぐに返事が来ました。議員になったこともご存知でした。
地域医療を支える立派な医師と、いい人間関係がもてていることに感謝します。

(東区民報 2023年09月17日付)

『日本共産党の百年』

人を引きつける魅力的な人がいて、政治家になり、その個人に従う人で政党をつくった場合、その人が政治家をやめたり、考えを変えたりしたら、その政党は、解散や大きな路線変更などを余儀なくされるでしょう。

日本の多くの政党が、消滅や分裂と合流を繰り返してきました。
日本共産党は、特定の個人が、進む道を決めている政党ではありません。党の路線や政策は、数十万人の党員が議論し、党大会を行なって、決めていきます。集団で十分に話し合うことを基本にし、進むべき道を「綱領」で示しています。ですから、平和と人権、国民生活を守る道をぶれずに安定して歩んできました。

日本共産党が、1922年、天皇が絶対で、国民の基本的人権も、結社の自由もない時代にできてから今日までの歴史を明らかにしている『日本共産党の百年』を発刊しました。新聞一面の半分の大きさ57ページで280円です。
日本が戦争に突き進んでいったときに、日本共産党は、戦争反対を貫き、そのために政府から弾圧を受けましたが、負けずに頑張り通しました。党の進む道に確信を持って、くじけることの無かった若い女性党員の姿も描かれ、感動的です。
党の歴史のなかで不十分な点もありましたが、そのことも率直に明らかにしています。誤りを、隠したりごまかしたりせず、教訓にできることが本当の強さであり、信頼できるところです。

(東区民報 2023年08月27日付)

志位和夫委員長は長すぎるのか

志位和夫さんの委員長歴が長すぎるという人がいます。悪いことをやったり、委員長としてふさわしくないということがあれば、交代すべきですが、そういうことはどこからも聞きません。

2000年から志位和夫さんが委員長をしています。

その間、自民党総裁は、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎、谷垣禎一、安倍晋三、菅義偉、岸田文雄の各氏。
(立憲)民主党は、分裂や合流の複雑な経過をたどりますが、党首は、民主党=鳩山由紀夫、菅直人、岡田克也、前原誠司、小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦、海江田万里、岡田克也、民進党=岡田克也、蓮舫、前原誠司、旧・立憲民主党=枝野幸男、新・立憲民主党=枝野幸男、泉健太の各氏。
めまぐるしく党首が変わり、そのたびに党の政策や方針が変わるよりも、党全体が安定した路線を進む方が信頼できるのではないでしょうか。

(農本後援会ニュース 2023年09月号)

市営住宅自治会の負担軽減を:自治会長、宮川・平岡氏らが交渉

札幌市営住宅は入居希望者が多く、高倍率の抽選となっていますが、全市で2万6千戸のうち4千戸が空き家になっています。また、駐車場も空きが目立ちます。

東区内の東新道団地自治会の小沢大典自治会長と宮川潤前道議、平岡大介元市議は、7月27日、札幌市の細川幸男住宅課長、星川隆利管理係長と交渉しました。
東新道団地では、昨年(2022年)8月以来空き家となっている住戸もあり、「退去後の修繕を行なっていないために募集できない」状況が続いていることがわかりました。市住宅課は「修繕の予算を確保できないため」と説明しました。
空き家のままにしておくことは、札幌市にとっては家賃収入を確保できず、自治会には会費が入らず、なにより入居を希望する市民が入居できないという問題です。修繕予算の増額が求められています。

また、小沢会長らが「駐車場の除雪費が自治会の重い負担となっている。車を所有しない入居者が増えており駐車場の空きスペースを、近隣住民に賃貸しすべき。また、退去者が敷地内に放置したごみを自治会負担で処理することは解消すべき」と要望したことに対して、「駐車場の貸し出しには国の許可が必要だが、どういう場合にできるか、市で検討する。放置ごみ処分の負担方法も検討したい」としました。
さらに、敷地内街灯のLED化で電球交換や電気代の自治会負担の軽減を推進することなどが話されました。

小沢会長は、「要望を伝えられてよかった」と日本共産党に感謝を表明しています。
この交渉には、千田悟札幌市議団事務局長が同席しました。

そよ風宣伝カー

秋にも衆議院議員選挙があるかもしれません。
日本共産党は、議席増を目指して頑張ります。比例代表北海道ブロックでは、はたやま和也さんを擁立する予定です。


選挙での躍進に向けて、色鮮やかなポスターをたくさん掲示し、「こんにちは、日本共産党です」と、元気に、にぎやかに宣伝するところを多くの方々に見ていただきたいです。のぼり旗やプラカードを持つ人や、チラシを配る人がたくさんいると勢いを感じます。ぜひ、みなさんのご協力をお願いします。


日本共産党の宣伝カーは、バスのような大きな車体で、空中高く伸ばしたポールの上にスピーカーが取り付けられたものもあれば、選挙で使用されるようなワゴン車タイプもあります。これらは、強力な党の風を吹かせることができますが、軽自動車の宣伝カーがこまめに走り回る、そよ風のような宣伝も好感がもたれます。


日本共産党札幌東区地区委員会に、以前は軽自動車の宣伝カーがあり、党員・後援会員がかわるがわる運行させて、走行距離の限界を迎え、廃車しました。
「また小さな車で活発に宣伝しよう」という積極的な声が上がっています。
もし、使わなくなった軽自動車を寄付してくださる方がいらっしゃれば、大変ありがたいです。宣伝活動を大いに広げることができます。


ご連絡いただける場合は、電話011-712-4268(日本共産党札幌東区地区委員会)へお願いします。

(東区民報 2023年07月30日付)

正義のパン屋

東区内でご夫婦で経営しているパン屋さん、1階が店舗で、その奥でパンを焼いています。2階は自宅です。
パンは電気で焼いていますが、電気代が上がり、小麦の価格も上がり、卵その他の材料も「すべて上がった」とのことです。
私が、「パン屋さんも、小麦に係る食品関係の方も、みんな困っている」と言うと、パン屋さんは、「ウクライナの農家は、戦争で小麦をつくれず畑も荒らされた。エライやつが勝手に戦争を始めたからだ」と、憤ります。

一生懸命おいしいパンを作り、日々の商売で大変なはずですが、パン屋さんの視線は世界の平和へとつながっているのです。私は、そういうパン屋さんを心から応援しています。

(農本後援会ニュース 2023年08月号)

丘珠駐屯地記念行事:兵器展示と子ども向けイベントが同時に

2023年7月2日、札幌市東区の住宅密集地に隣接する陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地を一般開放し、「北方面航空隊創隊及び丘珠駐屯地創立70周年記念行事」が行なわれました。


先立つ6月28日、日本共産党札幌東区地区委員会は、住民の装甲車への体験試乗も行うとしているこの行事の中止を申し入れています(30日、赤旗本紙既報)。

当日、会場では、自衛隊機や車両が並んで展示された他、ヘリコプターの操縦かんを握った子どもを親が撮影したり、丘珠駐屯地のゆるキャラの着ぐるみと来場者の記念写真、屋内では、紙飛行機教室、塗り絵など、自衛隊と住民が親近感を持つような展示が目立ちました。

一方、「丘珠航空史料館北翔館」には、「武運長久」と書かれた日の丸寄せ書きや「紅顔の少年飛行兵」と題された写真等の展示とともに、「統合ミサイル防空能力の強化」などの直面する軍事問題のパネル展示も行われています。

会場を訪れた宮川潤前道議会議員は「子どもの歓心に訴える内容で、住民と自衛隊との垣根を低くすることを目指している。しかし、丘珠駐屯地は基地強靭化の対象となっており、戦場化することを前提に、基地だけが生き残って戦争することを可能にしようとしている」と語っています。

自衛隊機に試乗する子ども

自衛隊丘珠基地記念行事

2023年7月2日、自衛隊丘珠駐屯地創立70周年記念行事が行われました。

会場には、たこ焼きなどテントの露店やキッチンカーとともに、旭日旗やオスプレイのバッジなどが売られる軍事グッズ専門店も並び、一般的な夏祭りとは様相が違います。
建物内では、かわいいぬり絵コーナー、うまい棒などの景品付き射的、スタンプラリーなど、子どもが喜ぶようなものがある一方、屋外に、レーダーを空中高く掲げているカーキ色の車両や迷彩柄の自衛隊ヘリコプターが展示されていました。美しく磨かれ、整然と並べられており、子どもや住民は、恐ろしいよりも、かっこいいと感じるかもしれません。

「丘珠航空史料館北翔館」にも入ることができました。展示されていたのは、東条英機のレコード「勝利の記録」や、「耐寒行軍」が書かれた絵本、少年兵の写真には「少年飛行兵出身のパイロットは空中戦において圧倒的に強かったのである」と説明が添えられていました。
ある建物に入口が二つ並んでいて、それぞれ「幹部食堂」、「隊員食堂」と書かれています。階級によって食堂も変わるようです。

立派な金属プレートが掲げられ、「私たちには命よりも大事なものがあります・・・日本人の『誇りと自信』、この『美しい日本』を守るために、先輩達も、有為な命を惜しげもなく捧げたのです」とありました。戦前と変わらぬような気持ちにさせると感じました。
子どもに対する親近感、現実の装備、戦争の歴史などを見て、戦争が子どもに近づいてきてはならないと強く思います。

(東区民報 2023年07月09日付)

マイナンバーカードが信用できない

別人(同姓同名)のマイナンバーカードが交付された例が明らかになりました。


マイナンバーカードに別人の保険情報が登録(7300件以上)、国の給付金の受取口座が別人の口座になっていた(13万件)、マイナンバーカードで別人の住民票が発行された、マイナンバー保険証で受診したが「保険が確認できない」と10割負担を求められたなどの問題がある中で、政府は、来年秋には、今までの保険証を廃止してマイナンバー保険証に一本化しようとしています。


信用できないマイナンバーを強引に進めることは許されません。マイナンバー法を成立させた自民、公明、維新、国民民主の責任も重大です。

(農本後援会ニュース 2023年07月号)

悪法をつくる国会でいいのか

国会で悪法が次々通っていきます。

入管法の改悪は、自民、公明、維新などの賛成で可決しました。スリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんは、ベッドから転げ落ちてそのまま身動きもできない、座っている状態でも首にまったく力が入らず、首をだらりと倒したまま声をかけても反応しないなどひどく衰弱した状態だったそうです。しかし、まともな医療を受けることができず亡くなったのです。外国人の人権を踏みにじる政府が、国民の人権だけを尊重することはないと思うのです。

健康保険証の廃止などを定めたマイナンバー法が、自民、公明、維新などによって成立しました。マイナカードに別人の保険情報が登録されていた事例は7,300件以上、国の給付金の受取口座が別人の口座になっていたミスは13万件、マイナカードで住民票等を取得しようとしたところ別人のものが発行された例も多数です。

LGBT理解増進法案は、自民・公明案と維新・国民案が一体化したようなものになり、「理解を増進どころか後退させるものだ」「期待を裏切られた」と批判が高まっています。本来、自分の性についての認識や、どういう人を好きになるかという性的指向による差別は許されず、全ての国民がかけがえのない個人として尊重される法律にしなくてはなりません。

自民、公明、維新などが悪法をつくる国会を変えなくてはなりません。

(東区民報 2023年6月18日付)

「大逆流」の集中点の東区から、総選挙に向けて

国会では、暮らし、平和と民主主義を壊す悪政が進められようとしています。
あらゆるものが値上げし、私たちの暮らしの厳しさは限界に達しています。政府は、有効な打開策をとろうとしないばかりか、国の財政を軍備拡大に使おうとしています。


国立病院機構の積立金422億円、地域医療に関する積立金324億円まで軍事費にあてようとしています。このような財政運営は許されないため、財務大臣に対する不信任決議案が提出されましたが、自民、公明の他、維新、国民民主が反対して否決してしまいました。


また、「入管法改悪案」をめぐって、出入国在留管理局でスリランカ人、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題に関し、維新の会の梅村参院議員が国会で「詐病の可能性」と、ウィシュマさんが悪意を持って病気の振りをしたかのように言いました。これは、維新を代表しての発言であり、維新の政調会長が「原稿はチェックした」、「問題提起として間違ったことをしたとは思っていない」と述べています。朝日新聞は「党の責任も極めて重い」としています。


自民、公明の与党に、維新、国民民主が加わって悪政が進められようとしています。
統一地方選挙では、この東区が日本共産党封じ込めの大逆流の集中点となりました。
だからこそ、総選挙では、この東区から、未来の希望を切りひらく反転攻勢を起こしていく必要があると考えています。

(東区民報 2023年05月日28付)

選挙結果について

4月9日の私の選挙では、15,857票をいただきましたが、6票差で負け、2期8年守ってきた議席を失いました。
応援していただいた方々のご期待にこたえられず、大変申し訳ない気持ちです。
私は、この4年間、党員・後援会員の方々のお力をお借りしながら、絶えず地元のみなさんの前に立ち続け、対話を続け、選挙戦ではスタッフのみなさんに支えられながら政策を訴えましたが、力が足りませんでした。


選挙の結果が出た後、党員・後援会員・ご支援いただいた方々にお詫びの電話をすると、みなさん、「私ももう少し頑張れたはず」とおっしゃいます。
多くの方々と心を一つにしてこられたことには、あらためて喜びを感じます。
自民・公明・維新が軍備拡大を進めようとしている時だから、憲法9条を生かし平和をつくる日本共産党の役割が大事であり、党の議席を前進させる一つになりたかったと悔やまれます。
しかし、一刻の猶予もなく歴史は進み、政治のたたかいが続きます。


私は、23日投票の地方選挙後半戦で苫小牧に行き、新人候補などの応援を行ないました。30歳の新人が当選し、日本共産党苫小牧市議団は、3人から4人に前進しました。
これからも、平和と暮らしをめぐって、厳しい状況が続きますが、日本共産党は101年の歴史をもつ政党です。その間、前進もあれば後退を余儀なくされたこともありますが、大局的に見れば、党と日本社会が発展してきたことを確信にしていきます。

(東区民報 2023年04月30日付)