丘珠駐屯地記念行事:兵器展示と子ども向けイベントが同時に

2023年7月2日、札幌市東区の住宅密集地に隣接する陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地を一般開放し、「北方面航空隊創隊及び丘珠駐屯地創立70周年記念行事」が行なわれました。


先立つ6月28日、日本共産党札幌東区地区委員会は、住民の装甲車への体験試乗も行うとしているこの行事の中止を申し入れています(30日、赤旗本紙既報)。

当日、会場では、自衛隊機や車両が並んで展示された他、ヘリコプターの操縦かんを握った子どもを親が撮影したり、丘珠駐屯地のゆるキャラの着ぐるみと来場者の記念写真、屋内では、紙飛行機教室、塗り絵など、自衛隊と住民が親近感を持つような展示が目立ちました。

一方、「丘珠航空史料館北翔館」には、「武運長久」と書かれた日の丸寄せ書きや「紅顔の少年飛行兵」と題された写真等の展示とともに、「統合ミサイル防空能力の強化」などの直面する軍事問題のパネル展示も行われています。

会場を訪れた宮川潤前道議会議員は「子どもの歓心に訴える内容で、住民と自衛隊との垣根を低くすることを目指している。しかし、丘珠駐屯地は基地強靭化の対象となっており、戦場化することを前提に、基地だけが生き残って戦争することを可能にしようとしている」と語っています。

自衛隊機に試乗する子ども