2023年7月2日、自衛隊丘珠駐屯地創立70周年記念行事が行われました。
会場には、たこ焼きなどテントの露店やキッチンカーとともに、旭日旗やオスプレイのバッジなどが売られる軍事グッズ専門店も並び、一般的な夏祭りとは様相が違います。
建物内では、かわいいぬり絵コーナー、うまい棒などの景品付き射的、スタンプラリーなど、子どもが喜ぶようなものがある一方、屋外に、レーダーを空中高く掲げているカーキ色の車両や迷彩柄の自衛隊ヘリコプターが展示されていました。美しく磨かれ、整然と並べられており、子どもや住民は、恐ろしいよりも、かっこいいと感じるかもしれません。
「丘珠航空史料館北翔館」にも入ることができました。展示されていたのは、東条英機のレコード「勝利の記録」や、「耐寒行軍」が書かれた絵本、少年兵の写真には「少年飛行兵出身のパイロットは空中戦において圧倒的に強かったのである」と説明が添えられていました。
ある建物に入口が二つ並んでいて、それぞれ「幹部食堂」、「隊員食堂」と書かれています。階級によって食堂も変わるようです。
立派な金属プレートが掲げられ、「私たちには命よりも大事なものがあります・・・日本人の『誇りと自信』、この『美しい日本』を守るために、先輩達も、有為な命を惜しげもなく捧げたのです」とありました。戦前と変わらぬような気持ちにさせると感じました。
子どもに対する親近感、現実の装備、戦争の歴史などを見て、戦争が子どもに近づいてきてはならないと強く思います。
(東区民報 2023年07月09日付)