石破首相が、物価対策のために、現金給付をやると言い出しました。今後、国民は、「選挙前にカネをバラまく」と政治への信頼をますます失うでしょう。
野党各党が消費税減税を言っていますが、大事なポイントの一つは、恒久減税か一時的かということ。立憲民主、国民民主、維新などは一時的に減税し、また増税して元に戻すという考えです。
もう一つは、財源です。国民民主、れいわ新選組は、国債発行つまり借金で、今後に重い負担を残します。維新は社会保障の削減です。立憲は明確ではありません。日本共産党は、大企業・富裕層への減税・優遇をただし、恒久的な財源をつくるとしており、もっとも信頼できるのではないでしょうか。
投稿者: スタッフ
「無言館」
参議院選挙で消費税減税へ
「スーパーで売っているものの中で値上げしていないものは何か」と聞かれると答えに詰まります。一番困っているのは、やはり米。他の食品も次々値上げです。賃金や年金が少々上がっても、物価の方が上がり方が激しく生活は苦しくなるばかりです。
私がたまに行く個人経営のパン屋さん、団子屋さん、コーヒー豆屋さんなどはあまり値上げしておらず、材料の値上げで苦しいはずです。小さい業者ほど、客離れや売り上げの減少が恐ろしいため、仕入れが高くなっても、販売価格を上げられないのです。そして、業者は、赤字になっても消費税が課税されます。
消費者にとっても、中小業者にとっても一番重い税金が消費税で、滞納が一番多い税金になっています。
物価高対策として、現金給付もありがたいですし、インパクトは大きいです。しかし、消費税5%減税は、年収500万円の家庭で12万円程度の減税になりますから、この方が効果が大きいです。消費税を減税すると、消費が増え、経済全体が明るくなるでしょう。そもそも、消費税は低所得者ほど負担が重い悪税なのです。
石破首相が、15人の自民党新人議員に10万円ずつポケットマネーから出したと言っていますが、合計150万円と言うと、パートの年収にも匹敵し、国民の生活感覚とは大きくかけ離れています。石破首相が消費税を引き下げようとしないのは、国民の苦しさが見えていないからであり、財界の要求に従ったものです。そういう政府に任せておくわけにはいきません。
ですから、この夏の参議院選挙が大きな意味をもちます。消費税引き下げを実施させる選挙と、希望をもってたたかいます。
消費税減税を実現させよう
生活保護引き下げは違法
「年金が安くて大変だ。生活保護の方が高くていい暮らしをしている」、「では、生活保護を申請して、年金で不足する分を受けたらどうでしょうか」、「いや、国の世話にはならない」こういう会話になることがあります。生活保護を受けることに強い抵抗があるのです。生活保護の金額を減らせば、年金が増えるわけではありません。むしろ、減らされる心配があります。
生活保護利用者の方が、国が生活保護を引き下げたのは許されないと裁判を起こし、札幌高裁が、引き下げは違法との判決を下しました。
生活保護を利用している人に、「働かないで国からお金をもらって」、「寿司の出前を取った」などの偏見や攻撃がありますから、顔も名前もプライバシーもさらけ出して裁判を起こしたことは、大変な勇気と決断です。
それは、国の不法を許さず、自分と国民生活を守る決意によるものです。
厚労省は、生活保護基準を引き下げて直接影響を受ける国の制度は47項目とし、その他に、住民税非課税の方が課税されることや、地方自治体の制度への影響などがあります。
保育料の引き上げ、就学援助や公営住宅の家賃減免が受けられなくなる、最低賃金が上がらなくなるなどの影響です。生活保護基準の問題は、国民全体に及ぶ問題です。
同様の裁判が全国で起こされていますが、現在、住民側の23勝15敗です。
生活と人権を守るたたかいとして、原告のみなさんと連帯していきます。
高額療養費 国を動かした国民と野党
日本のエンゲル係数は先進国で最悪
「キャベツは高すぎて買えません」
住民が集まった場で、「キャベツは高すぎて買えません」、「夫が在宅勤務の時、皆同じ部屋にいて、暖房をあちこち付けないようにしています」、「鍋をすると、白菜を減らし、もやしをたくさん入れて、かさを増やして、野菜不足にならないようにします」など節約とやりくりが話題になります。
暮らしの豊かさ・苦しさを表す指数にエンゲル係数があります。家計で、食費がどれだけかかっているかという割合です。
今は、国民全体が「食べていくだけで精いっぱい」で、国全体のエンゲル係数が上がっています。
2005年には、22・9%でしたが、2024年は28.3%に急上昇しています。
G7(先進国首脳会議 フランス、アメリカ、イギリス 、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)でも、日本が最悪です。
国民生活が苦しくなった大きな原因に食料品の高騰があります。
政府が円安政策をとっているため、輸入する物の値段が上がっているのです。日本の食料自給率はわずか38%ですから、62%の食料は輸入に頼っており、円安で食料の値段が上がるのです。
気候変動(地球温暖化)の影響で、世界的な農作物の不作となり食料価格が上がったうえに、コメの生産・供給に政府が責任を持たなくなったためにコメの生産量が減り価格が暴騰しているのです。
2019年に消費税を10%に引き上げたことも重大です。
エンゲル係数が上がっていることは、政府の責任が大きいのです。
「9条」を石に刻んで守る
「9条の碑」建設にお力添えを
国民の宝であり、世界の宝である憲法第9条の条文を刻んだ石碑が全国各地に作られ53か所が確認されています。
東区内でも「9条の碑」建設をめざす実行委員会がつくられることになり、平和を守る運動に賛同できる各団体に協力を呼びかけています。設置場所や建設費用など詳細は、これからの検討です。
全国の憲法9条の記念碑をめぐっているジャーナリストの伊藤千尋氏は、最初に9条の碑があることを知ったのは、アフリカ沖のスペイン領の島で、「海外に日本の平和憲法の記念碑があるなんて・・・現場を目の前にしてなお信じられない思いでした」としています。そして、通常、記念碑は過去の業績を記憶に留めるために建てるものですが、9条の碑は「過去ではなく現在と未来のためです・・・だれもが安心して生きることができる社会をつくるため」と語っています。
東区で、一人でも多くの方に募金運動など協力を得て、建設を成功させたいと思います。
最後に9条の条文を掲載しますので、あらためてお読みください。
日本国憲法第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
死刑廃止すべき
ネットの海は豊穣か、赤潮か
兵庫県知事選挙で、パワハラが問題となり失職した前職が当選した結果を知った時、「まさか」と思いました。
NHKは、この選挙の出口調査で、投票する際、最も参考にしたものを「SNSや動画サイト」(ライン、X、インスタグラム、ユーチューブなど)が30%で最大、「新聞」と「テレビ」はそれぞれ24%だったとしています。
SNSを使った選挙運動が認められていますから、選挙演説の動画を撮影して、SNSに投稿すると、それをスマホなどで見ることができます。「パワハラは無かった」などの文章を書いて公開することもできます。
見た人がそのコピーをさらに投稿することで、投票日直前まで、波紋のように広がっていったのです。
(2024年)7月の東京都知事選挙では石丸伸二氏が第2位、総選挙では国民民主党が伸長しました。
私は、これらの選挙結果に何か実感が伴わない、ズレのような感覚を持ちましたが、いずれもSNSなどネット戦略が奏功したと言われています。
ネットでは、誰でも自由に意見を述べることができます。既成のメディアの枠を超えた豊かな可能性が広がっています。
ネットの海が豊穣であるだけに、その中には富栄養化(赤潮)とも思える虚偽、許されない差別や攻撃もあります。
政府に批判的な意見を封殺するなど、権力によるネットの情報を規制することは抑制的であるべきです。利用者が不適切な情報や意見を許さない気運の醸成が重要です。
日本を支える赤旗 赤旗を支える人たち
しんぶん「赤旗」のご購読に感謝を申し上げます。
裏金の存在を世に明らかにしたのも、自民党が非公認の候補者に政党助成金2000万円を配っていた「裏公認」も赤旗のスクープです。今の日本になくてはならない新聞です。
先日、早朝に、新聞配達員が方向感覚を失い、道に迷いました。
自宅にいた「赤旗」の東区販売店長にあたる人に助けを求める電話があり、緊急出動して捜索、配達員を発見して保護。未配達分を別の人が配る手を打ちました。
悪天候でも配る配達員、非常事態でも対応する赤旗の責任者、急な要請に応える臨時配達者、みんなが「赤旗」を大切に思う気持ちで一つになって緊急事態を乗り越えることができました。
ある地域の党支部は、党員、後援会員などに週に一回ずつの配達をお願いしています。時には体調を崩す人も出ます。すると、支部の配達責任者が、別の配達員に「できないでしょうか」とお願いして、配達を維持します。
日刊の「赤旗」も日曜版も、非常事態でも、悪天候でも、何事もなかったかのように、読者のポストに届けられます。
記者がどんなにいい記事を書いても、読者に届かなければ何にもなりません。確実に配達、集金されるから、日本共産党全体が信頼されます。
記者、印刷、トラック運送、配達者、集金者がいてこそ「赤旗」が大きな役割を発揮できます。この方々への尊敬の気持ちを忘れません。
東区民報
「こんなことでつぶれる党じゃない!」と激励を受けて
自民党を追いつめた確信がある
2回目に通る道は、意外なほど近いと感じることがあります。初めて通った時は、不安だから道が遠く感じていたのです。
小選挙区・比例重複候補の宮内しおりさんは、はじめての選挙で、不安も苦労も多かったと思います。次の選挙は、もっと自信を持って臨めると思います。
比例候補はたやま和也さんは、何度も通ってきた道だから、わずかな有権者の反応の違いなどを感じながらたたかっていたかもしれません。
選挙結果報告会で、この2人のお話を聞き、いい候補と共に選挙をたたかえたことを幸せだと感じています。
日本共産党が議席を減らした事は残念ですが、与党が過半数割れしたのは、日本共産党と赤旗が裏金問題を追及してきた力によるものです。そこに確信を持っています。東区内で行った選挙結果報告会も、皆さん意外なほど明るい雰囲気でした。
高校同窓会で、友人が「俺は隠れ共産党なんだ。比例は入れた。でも選挙区では自民党を落選させて減らすために立憲だ」と小声で話します。私が、「○君が周りのみんなに『共産党いいゾ』と、おおっぴらにやってよ」と言うと、「シーッ!」と口の前で人差し指を立てます。
今も共産党支持を隠す人が相当数いると思います。共産党が裏金を暴いたことを広め、支持する人がどんどん増え、後援会員が街かどで楽しそうに宣伝している姿を見せて、隠したい気持ちから自慢したい気持ちに変えていきたいです。
参議院選挙に向けて、明るく楽しく頑張ろう。
石破政権の危険な本質と日本共産党の役割
石破茂氏が新たな首相となり、日本がどこに進んで行くのかという不安の声が高まっています。
沖縄国際大学の前泊博盛教授は「石破氏イコール軍事オタクの印象は国際的にも非常に強い」と言っています。
実際に、石破首相は、自民党総裁選の時にも「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」をつくりたいと言っています。
NATOは、ソ連などに対抗するために西ヨーロッパの国が軍事的な協力をするためにつくられました。
石破首相は、中国に対抗するために似たようなものをつくろうとしているのです。これは、平和に役立つどころか危険な道なのです。この軍事ブロックは、複数の国が中国を敵として、軍事力を強化して攻撃体制をとることだからです。たしかに中国は危険な行為を繰り返しています。そこに攻撃をするか、危険な行為をやめさせ、アジアの安定に向けた外交力を発揮するのかが分かれ道です。
こちらから敵を作るのではなく、東アジアのすべての国を対話と協力で包み込む枠組みを日本共産党は提案しています。
赤旗が桜を見る会の問題をスクープ、日本共産党が国会でも取り上げ、安倍政権を追い詰めました。また、菅政権の学術会議任命拒否問題で、退陣へ追い込む力となりました。そして、岸田政権では裏金問題です。
日本共産党が、政治を動かす力を発揮しています。ですから、石破政権の危険な本質を明らかにし、それを変えることができるもの日本共産党だと思うのです。まさに、出番です。
東区民報かけある記
米も賄えない自民党ではダメ
名前
先日、道内のH高校の同窓会に出席しました。
H高校とN高校を統合させ、N高校の校舎を使うことが、道教委から提案されています。
生徒数が減少し統合には「やむを得ない」と思っていても、母校がなくなる喪失感は、人生のもっとも輝かしい一部をはぎ取られるようです。
ところが、最近になって、校舎はN高校を使い、校名はH高校とするというニュースが流れてきたのです。
H高校同窓会は、「母校はなくならない」と、喜びにあふれました。
母校の校歌は、「この学園は、わが魂の故郷なり」とあります。
青春時代の思い出が大切だから、「H高校を無くしたくない、名前を残したい」とこだわりをもつのです。N高校の方は「思い出のある校舎が残り、そこにH高校を受け入れる」と暖かく迎えていただきたいです。双方の高校の現役高校生および卒業生は、互いに感謝の気持ちを持ち続けることができます。
私どもの党の名前は「日本共産党」です。「共産党」と聞くと、「中国、ソ連」、「こわい」と感じる方もいらっしゃいます。
しかし、中国・ソ連の共産党からの「いいなりの党になれ」という干渉とたたかい、はね返しました。
天皇絶対の暗黒政治のもとで、「主権在民」「侵略戦争反対」を命がけで主張し、それは日本国憲法に実りました。
たたかいの歴史とともにある日本共産党の名前を大切にしています。
衆議院比例代表選挙は、党の名前で投票する選挙です。
国民のみなさんに、もっと信頼され、共同が広がり大きくなれるようにがんばります。
東区民報
見送り
この夏、父が入っている墓に兄の遺骨を納めました。
三歳年上だった兄は、四十歳の時、暮らしていた北九州市でくも膜下出血のため倒れ、数日間、意識なく生死の間をさまよいました。一命はとりとめましたが、重い障がいが残ったため、施設に入所していました。今年、体調が悪化し他界。別の施設にいる母にどう言えばいいか悩みましたが、「兄ちゃんが」と言うと、「亡くなったか」と言いました。私が兄のことを言う時は死んだ時だろうと覚悟を持っていたのでしょう。母も参列し、身内だけの葬儀を済ませました。施設、病院、葬儀関係者のみなさんに大変お世話になりました。
治療の説明を受けたのも、病院・施設を決めたのも私でした。兄の後半の人生に深くかかわっただけに、私の判断が間違っていたのではないか、短かった人生に十分な思いやりを届けられなかったのではないかと、後悔と悲しみが一緒になった感情がいつまでもおさまりません。しかし、私よりもずっとつらかったのは、息子を自分よりも先に亡くした母です。
兄を見送り、お別れの仕方も考えさせられました。
多くの人が集まる葬儀では、学生時代からの友人や職場の同僚、社会活動での知人など、それぞれの立場の人が別れの気持ちを共有できます。
コロナ禍以来、身近な人だけで行われる葬儀も増えてきました。静かに、落ち着いてお別れができます。
葬儀は短い時間でたくさんのことを決めなくてはなりません。故人の人柄と人生を感じ、負担の少ないお別れの仕方を、あらかじめイメージして家族で共有しておくことがいいと思います。
宣伝カーが心に響く訴え
僕らは黙らない「ひとり街宣」
東京都知事選挙の結果は、現職小池百合子氏が当選、野党共闘候補の蓮舫氏は及ばず、残念でした。
日本共産党の小池晃書記局長は、ほぼすべての駅で「ひとり街宣」が行われたことを挙げ、民主主義の力を示すものとなったと述べています。
「ひとり街宣」は、ひとり、あるいは数人がプラカードを掲げ、「選挙に行こう」「あなたと次の東京へ」「私たちが動く 政治が変わる」などの個人のアピールで、選挙運動に関わったことのない若い人が多かったと聞きます。
「何かしたい」「自分たちの声が生かされる政治にしたい」と、勇気をふり絞って、行動に出たのです。妨害や冷たい視線もあったでしょう。しかし、それに負けずに行動したのです。
かつての戦争時代、国を挙げて戦争を進め、反対する人は警察で拷問される世の中でした。その時自分は「戦争反対」と言えただろうかと、いつも考えます。
私たちは、憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求」の権利、19条「思想及び良心の自由」を得ました。私は、自らの良心にしたがって行動していくと決めています。
「ひとり街宣」で、自分の言いたいことを、自分のやり方で主張することに民主主義の発展を感じ、日本の進むべき道がそこにあると確信しています。その道をさらに進める力になります。
(東区民報)
「学ぶことは生きる証」夜間中学
すべての地域に文化のあかりを
北海道内に映画館は二十館しかなく、札幌市を除くと十二自治体に十五館で、市以外では浦河町だけです。
全道百七十九市町村ありますから、気軽に映画館で映画を見られる道民はきわめて限られていることになります。
インターネットを通じて配信を受けて、自宅のテレビで映画を見られるのは確かに便利です。途中で停止させて、トイレに行くこともできますし、電話に出ることもできます。しかし、映画館に足を運び、暗い館内で視界は大きなスクリーンに占められ、固唾をのんで没入できるのは特別な時間です。
また、書店のない市町村が道内に七十か所以上あります。通信販売を利用している方も多いと思いますが、書店で陳列しているものを眺めるだけで時間を忘れますし、実際に本に触れ開いてみて選ぶのも楽しいものです。
電子書籍が、紙を使わないことで森林を保護し、トラック輸送等による二酸化炭素排出がないことは意義がありますが、紙の手触りや、雑誌に大きく印刷された写真を見ることは心をなごませ、それぞれの良さがあると思います。
道内に公立高校がない市町村は五十か所以上にのぼります。十五歳で、遠距離通学を余儀なくされたり、まちから出て行く若者が多くいるのです。
一方、音威子府村は村立高校を守り、村の誇りになっています。人口八百数十人のうち百二十人が高校生です。
映画館も書店も高校も、豊かなまちをつくる要素です。文化のあかりを消さず、発展させるには、行政の支援が必要です。
敬老パス署名を拡げてください
暮らしの中で、交通費は大きな割合ですから、敬老パスは、高齢者の暮らしを支えるかけがえのない役割です。
「スマホにアプリをダウンロード」と言われてもできない
札幌市が考えている改悪案は、スマホにアプリをダウンロードして、歩くことやスマホ教室に参加するなど市が指定する「活動」でポイントを獲得し、貯まったポイントを交換すれば交通機関で使えるということです。こんなことはできない方が多いのではないでしょうか。
最初のポイント2千円分だけ
どんなに歩いても、最大年間2万円分(現在は7万円分)までです。なお、最初に入っているポイントは2千円分だけですから、「活動」できない人は心配しています。
署名運動は立場を超えてひろがる
「敬老パス制度の存続と拡充を求める署名」が、5月中旬で約3万人分集まっています。
この署名は、様々な立場や政党支持の違いを超えて、「敬老パスを守りたい」という要求で一致して広がっています。
「署名を集めてください」に応えてくれる
先日、訪問した際、「ご家族、お友達にも書いてもらってください。後日、取りに来ます」とお願いすると、多くの方が「いいですよ」と引き受けてくれました。
この署名なら、誰でも、誰にでもお願いできます。
自分とみんなの要求を実現させるために、回りの人に声をかけることは、一歩踏み出すことです。私は、そういう人が増えることが社会進歩につながると思って進めています。
自分を大切に思える教育を
エアコン設置費用を補助すべきではないか
「地球沸騰化」と言うほど、暑い夏がやってきます。
猛暑になると、環境省が熱中症警戒アラートを出していますが、今年から熱中症「特別」警戒アラートを創設し、「過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあります」などのメッセージを発するとしています。
ある専門家は、「北海道は暑さ慣れしておらず、熱中症になる人が多く、重症化しやすい」と言っています。
エアコンは高価ですから、容易に設置できません。低所得者や高齢者、病気や障がいのある方など住民の命を守るために、エアコン設置のための補助が必要ではないでしょうか。
近年の民間アパート・マンションでは、エアコンが設置されているところが増えています。
市営・道営住宅への設置を検討すべきではないでしょうか。暖房については、公営住宅入居者が石油ストーブを設置する場合もありますし、集中暖房が組み込まれているところもあります。また、ガスの暖房・給湯器が最初から設置されているところもあります。
壁に取り付けられて、転居する際に部屋に残していくエアコンは、引っ越しで持っていける家電とは区別して考えるべきだと思います。
公営住宅は低所得者のための住宅としての配慮が必要です。
気候はこれまでにない暑さになっているのですから、行政の住民支援も今までと同じままではなく、環境変化に合わせて手厚くしていくべきです。住民が健康で快適に暮らしていけるように、行政の支援の引き上げを検討すべきです。
お金がかかりすぎる学校教育
この春、入学、進学されたご家庭では、子どもの未来に期待が膨らんでいることと思います。おめでとうございます。
しかし、教育の費用が大きな負担となっています。
公立小中学校でかかるお金を検証した『隠れ教育費』(栁澤靖明・福嶋尚子共著)では、算数セット、道具箱、上ばきや指定体操着、各教科のドリル、朝顔セット、鍵盤ハーモニカ、絵具セット、指定水着、柔道着などの購入を促され、給食費、社会科見学・修学旅行費用、部活動の遠征費用など、大変なお金がかかるとしています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、中学・高校入学世帯のアンケートで、「制服を申し込んだが支払いができないので受け取れない。買えないと中学に通えない」、「制服のジャケット、スカート、リボン、Yシャツ2枚で5万5千円」など切実な実情を明らかにしました。
ある教職員組合は、私立大学の「受験から入学までの費用」は、自宅外通学230万円、自宅通学136万円。毎月の「仕送り額」平均月8万9千円。家賃を引くと一日の生活費は653円との調査結果を明らかにしています。
日本民主青年同盟長野県委員会の文科省要請に参加した女性は、「夫が700万円の奨学金返済を抱えていて、子どもができた時を考えると心配。少子化対策というのなら、返済している奨学金を半額にしてほしい」と求めています。
教育基本法は、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として」の国民の育成としています。
国が教育に十分な役割を果たし、個人負担を軽減すべきです。
(東区民報 2024年04月21日付)
人災的要素の強い能登半島地震
「ビキニ事件」を埋もれさせてはならない
1954年の「ビキニ事件」で、オーストラリアとハワイの中間のマーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカが水爆実験をおこない、マグロ漁船第五福竜丸の乗組員が被ばくしたことは知られていますが、第五福竜丸だけでなく推計1400隻もの漁船が被ばくしていました。
1985年、当時高校教諭と高知の高校生らが、400人に上る元船員や遺族などから聞き取りを続け、被災船の多くの乗組員が脳腫瘍や白血病、がん等で亡くなっている事実を明らかにしました。
1986年、日本共産党の山原健二郎衆議院議員は、被ばく者の人数など被爆の実態を質問しましたが、その時、政府は「資料は既に残されていない」と答えました。
その後、アメリカ国務省からの情報公開資料で、2014年に、第五福竜丸以外の漁船員の被爆が確認できたのです。
そして、厚生労働省は、存在を否定してきた広範な乗組員への被ばく調査結果を認め、公表したのです。
その中には延べ556隻分の放射能検査や船員の血液や尿検査の記録がありました。
国は、一九五四年に調査を行い、その記録は公文書として政府に保管されていたにもかかわらず、長年にわたり「ない」とされてきたのです。
日本政府がアメリカの核戦略に追随し、公文書を隠ぺいしてきた罪は極めて重いと言わざるを得ません。
昨年、関東大震災から百年で、福田村事件など外国人の虐殺など新たな実態が明らかになりました。「ビキニ事件」から七十年、歴史に埋もれさせてはならない重大な事実があるのです。
(東区民報 2024年03月24日付)
九条の碑
身近な運動と希望を感じる9条の会ニュース
「『東区9条の会』事務局ニュース」が、昨年、200号に達しました。おめでとうございます。事務局のみなさんが、まじめ、地道、粘り強く続けて、東区のみなさんを激励してきました。ニュースに励まされて運動が進み、運動が進むからニュースができるという、憲法9条を囲んで守る運動の暖かな循環を感じます。
ネットで右翼的潮流の攻撃的言動が目につくことがありますが、「9条の会」のニュースを読むと、憲法と平和、民主主義を守る運動が街のあちこちで休むことなく続けられていること、パネルや旗を掲げる宣伝活動が賑やかな街の彩になっていること、ハンドマイクでの訴えに「普通の市民が普通の言葉で語りかけているのがいい感じ」と思います。
平和と憲法を守る運動が、住民に見守られて続いていること、学習会が職場や地域など小さな単位で膝突き合わせて行われていることに、関係者みなさんの努力と、社会を変えていく力が生まれ、育っていく希望を感じます。
9条の会ニュースでは、私の住んでいるすぐ近くでの活動や、コラムの執筆が知人であることなど、運動の身近さを感じています。高校前の宣伝で憲法豆本がたくさん配布されていることに希望を感じています。