2017年9月20日、私は、道議会で代表質問を行いました。
マスコミの記者の方々が、関心を持ったテーマのひとつが、道立公園の清掃業務で起きた賃金未払い問題でした。北海道は、公園管理を財団法人に委託し、その財団は清掃業務をNPO法人に再委託し、NPO法人が労働者に賃金を払わなかったのです。
驚いたことに、賃金未払いを起こしたNPO法人は「就労サポート」を名乗っていたのです。怒りが沸騰します。
私は、2017年6月25日、北海道視覚障害者協議会の総会に来賓として参加しました。
参加者からの発言が相次いだのが、市営地下鉄のホーム柵が設置された喜びの声でした。
私が、札幌市議会議員をしていた頃、ある視覚障がい者から「駅のホームは欄干のない橋のようで危険だ」と訴えられたことを、今も覚えています。
2016年8月、東京の地下鉄銀座線青山一丁目駅など、視覚障がい者のホームから転落、死亡事故は続いています。
日本共産党札幌市議団は、2001年の代表質問以来、ホーム柵の設置を繰り返し求め続けました。全駅設置まで16年かかりました。
このたび視覚障がい者の方々の喜びの声を聞き、目頭が熱くなりました。
しかし、他にも課題がたくさんあります。JR駅のホーム柵設置や、銀行などの手続きで自筆のサインを求められるが、視覚障がい者はサインできない問題、65歳から福祉サービスが介護保険の適用になり一割負担を求められることなどです。
障がい者も健常者も暮らしやすい街をつくるために、もっともっと頑張ります。
「きょうされん第四十回全国大会イン北海道」が、2017年9月15日、16日に、札幌市白石区のコンベンションセンターを会場に、行われます。
「きょうされん」は、その前身を共同作業所全国連絡会(略称・共作連)として1977年8月6日に結成されました。
共同作業所は、障がいのある方の、働く場に加えて活動の場や生活の場として、役割を果たしています。
現在、「きょうされん」は、1,916カ所の会員にひろがり、国に対する全国規模での要求運動を展開したり、各地の共同作業所づくり運動の経験を深め合うことなどもおこなっています。
今年、記念すべき第四十回に、全国から、作業所に通う障がいのある方が、約2,000人も参加する予定です。車いすの方、視覚障害の方、聴覚障害の方、知的障害、精神障害の方々などがいらっしゃいます。
問題は、それを受け入れるバリアフリーの街づくりです。
JRのエレベーターが不足ではないでしょうか。会場・コンベンションセンターの車いす用のトイレが不足します。ホテルのバリアフリー対応の部屋は極めて少数です。定山渓などの旅館の和室を利用すること必要だと思われます。JR・地下鉄の車いすの乗客対応、歩道の点字ブロック、音響式信号機などなど、課題は山積しています。
札幌に、オリンピック・パラリンピックを誘致したいのなら、まず、きょうされん全国大会を成功させて、障がい者に優しい街づくりをすすめることが必要です。
衆院北海道五区補欠選挙では、池田まきさんに全道・全国から支援が集中しました。私も江別に行きました。
「残念だった」、「あと一歩のところまで追い詰めたのはスゴイ」が、みなさんの気持ちだと思います。
自民党も総力挙げましたが、選挙結果を見て、厳しい選挙だったと振り返っているのではないでしょうか。
自民党のある北海道選出の国会議員は「民・共というより共・民。共産党がしっかりやっていた。共産党が集めた集会の方が圧倒的に人が多かった。意気込みが違う」と述べたそうです。
この力を、参議院選挙に結び付けたいです。
選挙区予定候補の森つねとさん、比例代表予定候補のいわぶち友さんの演説を聞くと、「なんとしても勝たなくてはならない」という気迫が伝わってきます。
安倍首相は「自民党は、立党当初から党是として憲法改正を掲げている。私の在任中に成し遂げたい」と述べるなど、憲法改正に意欲を示していて、参議院選挙で掲げる公約に盛り込むことにしているそうです。
一方、五月三日の憲法記念日には、北海道労働組合総連合(道労連)と、連合北海道が合同で憲法集会を行なうなど、今までになかった動きも生まれています。
平和憲法を守り戦争法廃止に向かうのか、それとも憲法第九条を変えて戦争できる国にさせてしまうのか、まさに日本の行く末を左右する重大な選挙です。
原発、TPPなども大きな争点になります。
絶対に勝利しなければならない選挙に全力を注ぎます。
衆院道5区補選では、「絶対に池田まきさんを国会に押し込む」気迫ある選挙戦となり、全道・全国から力強い支援が行なわれました。
自民党も、連日の大物国会議員の現地入り、200人を超えるとも言われた秘書団の投入。
まさに総力戦となりました。
選挙後、自民党のある国会議員は「民・共というより共・民。共産党がしっかりやっていた。共産党が集めた集会の方が圧倒的に人が多かった。意気込みが違う」と述べたそうです。
自民大勝が予想されていた選挙で、圧倒的な力を見せつけたのは、野党と市民の共同でした。これを参議院選挙につなげれば、必ず情勢を切り拓くことができます。
農本後援会ニュース 「ゆたかな北の大地を」より
北海道議会議員 宮川潤
私は、道議会の保健福祉常任委員をしています。 北海道は、来年夏までに「地域医療構想」を策定し、入院ベッドを削減しようとしています。 北海道内の医療機関で、ベッドが空いているところや、病棟を丸ごと閉鎖しているところもあります。 しかし、入院したい人がいないために、ベッドが空いているわけではありません。 むしろ、まだ入院していたいのに、「早く退院してください」と言われ、退院する人がいるのです。 もっと深刻なのは、医師や看護師が不足しているために、入院体制を維持できず、ベッドを空けたり、病棟を閉鎖しているのです。 深川市立病院や小樽協会病院で産婦人科を休止し、今月末には遠軽厚生病院も休止する予定です。 また、日高の浦河町で、クモ膜下出血で倒れた場合、緊急の治療を要するにも関わらず、百二十五キロメートル先の苫小牧市まで二時間もかけて救急車で運ばなくてはなりません。なお、日高本線は今年一月から不通になったままです。 北海道は「今後、医師が増えてくる。地域で勤務する医師も増えていく」と考えており、私は「甘い見通しだ」と厳しく指摘しました。 「地域医療構想」は、ベッドを減らすための計画にさせず、地域が必要としている医療機能を守り発展させるものにしなくてはなりません。