「そこは質問席じゃねぇ」
私は、道議会の水産林務委員会で副委員長をしています。委員会での席は、委員長の横で、他の委員を見渡す場所に座ります。
先日の委員会で私が質問する際、ある委員が私に向かって「そこは質問席じゃねぇ」と野次りました。副委員長で質問する人は少ないからです。
私は事前に、サケふ化場での盗難事件について、電話で現場の声を聞き取っていました。
日本共産党の大田勤岩内町議から実情を聞くとともに、漁協関係者を紹介してもらいました。そして、卵がふ化して親サケになった場合を想定すると大きな被害額であること、太平洋側でもサケが不漁だが岩内の卵を提供できないかもしれないなどということです。
共産党のネットワーク
私は、「『岩内町でイクラ六十九万円の被害』などと報道されているが、それは本当の被害額ではない。全道で盗まれた卵八十万粒は数年後に約三万尾のサケになるはずで、被害額は一億円にも達する規模だ。防犯対策と今後の卵の確保見通し」について質問。道庁側は「各施設にカメラやセンサー等の防犯設備の設置、夜間パトロールや密漁取り締まりを強化する。卵が不足する地区には、隣接する地区から供給するなど確保に努める」との答弁をしました。
質問が終わった後、議会の廊下で、ヤジを飛ばした議員が私に近づいてきて、「いい質問だった!」と声をかけてきました。
現場の声を踏まえた質問は強いと、あらためて感じました。日本共産の地方議員のネットワークは宝です。