赤ちゃんポスト:道答弁「安易な預け入れ」表現なくなる

日本共産党の宮川潤北海道議会議員は、7日、道議会少子高齢社会対策特別委員会で赤ちゃんポストについて質問しました。
宮川氏は、2022年12月、道議会で、鈴木直道知事が民主党会派の議員に「赤ちゃんポストについて…子どもの安易な預け入れを助長するおそれがある」と答弁し、孤立などで子育ての希望が持てずに出産する女性への無理解に対し反論する立場で、「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト、熊本市)に来る女性の状況について、北海道の認識を問いました。


手塚和貴自立支援担当課長は、こうのとりのゆりかごに来る女性について「困難な状況の中で、心身ともに追い詰められた事情にあったものと推察される」と答弁し、鈴木一博少子高齢化対策監は「(赤ちゃんポストは)遺棄や虐待につながるような子どもを救ことにつながる一方、母体の健康把握の課題もある。授かった命が大切に守られ、子どもが健やかに成長できる環境づくりを進める」と答えました。宮川氏への答弁では「安易な預け入れ」という言葉は入れず、道の考え方が前向きに変化したことを示唆しました。


宮川氏は「『安易な預け入れ』発言当時よりも、道の認識が発展したと受け止められる」と、苦しい立場に置かれる女性に寄り添った取り組みを求めました。