日本共産党の宮川潤北海道議会議員は、2022年12月12日と13日、道議会予算特別委員会で、北海道新幹線並行在来線の函館本線の存続を求めて質問しました。
函館本線について、宮川氏は、北海道の背骨ともいうべき重要路線であり、たまねぎ・じゃがいもなどは(現在、存廃が協議されている)函館~長万部間で生産されているわけではなく、消費地も函館本線沿線にあるわけではない、函館本線の物流があることによる受益者は北海道全体であり、全国というべきだと主張し、「知事こそ、物流の鉄道問題の当事者として立場を明確にすべき」と質問しました。
鈴木知事は「北海道と本州間の鉄道貨物輸送は、全国を結ぶ鉄道貨物ネットワークを構成するうえで欠かすことのできないもの。北海道と本州間の安定的かつ持続的な物流の確保に取り組む」と、鉄道貨物の存続に向けて取り組む姿勢を示しました。
そのうえで、宮川氏は「物流として、函館~長万部間は存続させるべきであり、貨物鉄道が存続するのであれば、その上を旅客列車が走ることに不合理はない」と旅客の存続を求めました。
鈴木知事は「地域交通の確保方策および貨物輸送のあり方について、それぞれの課題一つ一つに関して、しっかり協議・検討を深めていく」と、旅客鉄道の存続については明言を避けました。
宮川氏は「(新幹線開通にあたり)並行在来線を、(JRが手離し地方自治体などに経営させる)経営分離するという方針を見直すべき。貨物が使う線路を客車も走ることが最も合理的だ」と指摘しました。