オリンピック優先、暮らし後回しでは困る

私は、12月9日、北海道議会で札幌オリンピック・パラリンピックの問題を取り上げました。
つどーむがフィギュアスケート会場となっていましたが、丘珠空港の騒音で、競技の時の音楽が聞こえなくなるなどの支障が出ると指摘されています。杜撰な準備だと言わざるを得ません。
また、オリンピック開催前や開催期間中に、交通規制・交通渋滞などが予想されます。

昨年、東京オリンピックのマラソン・競歩が札幌で行われましたが、7月28日から8月9日までの13日間、都心部の交通規制が行われ大変でした。
もし、札幌冬季オリンピックが行われた場合、「大会関係者や観客の移動に伴う交通混雑、大雪時における市民生活への影響も想定」されているというのです。

私は「札幌市民は、昨冬の大雪で大変な思いをしている。除雪車が来るのに何日もかかり、その間、交通障害が続いた。大雪など天候の影響は無視できず、除雪作業がオリンピック関連施設優先で、生活道路が後回しにされるようなことがあったら住民の不満は大変なことになる」と住民の立場に立って意見を述べました。

また、東京オリンピックで談合などの不正が行われ、スポーツを愛する人たちの心まで傷つけました。
オリンピックは、ばく大なお金が動き、大儲けする人がいるし、儲けたい人が群がってくるのです。
大資本を注ぎ込み、環境を壊す大イベントへの期待は薄くなってきました。
本来の、オリンピック精神、スポーツ振興の原点に立ち戻ることが必要です。

(東区民報 2022年12月18日付)