札幌ローカルFM放送を続けて

2021年6月1日付「法政大学社会学部同窓会報」に掲載された文です。
手違いから、最近になって私の手もとに届きましたので、ご紹介させていただきます。

札幌ローカルFM放送を続けて
1985年卒 宮川潤(北海道議会議員)

私は、札幌市東区を中心に放送している地域コミュニティFM局「さっぽろ村ラジオ」で、「宮川じゅんの待たせてゴメンね」という番組(火曜日午後2時から2時半)のMCを、2011年6月から続け、今年8月には500回に到達する予定です。
一般のテレビ・ラジオ放送のニュース等では、国政の問題がほとんどで、地方政治のことがとりあげられることはあまりありません。福祉や医療、教育のことなどを、住民の生活感覚で伝えていくことが私の番組の意義だと思っています。
番組は、①道政報告(札幌市議時代は市政報告)、②曲、③ゲストとのトーク(現在は感染予防のためゲストなし)、④CMです。
一般にラジオ番組は、車の運転や、他のことをしながら、気軽に楽しく音楽などを聴いていることが多いように思います。そこにいきなり「政治」を持ち込むのはちょっとキツイです。最初から「政治をやるので聴いてください」ではなく、気軽に聴いているところに入り込む気持ちで、あまりリクツは言わず、アシスタントとの日常会話から入るように心がけています。
最近取り上げてきたのは、「困った時は生活保護、でも『扶養照会』が」、「コロナ禍、子どもたちにうつ症状」、「北海道はカジノ誘致をしない」、「お金に困ったら生活福祉資金を借りられます」などです。
曲は、児童養護施設出身のシンガーソングライターJUNさん(私と同名は偶然)の曲です。
18歳で施設を退所した方の進路(大学進学など)はとても厳しいのが現実です。JUNさんが、施設の児童や退所者の希望となってほしいという気持ちで曲をかけています。
CMは現在2社、不動産会社と葬儀社です。「住宅ローンが払えなくなったとき」、「急な不幸でどうしたらいいかわからない」等の不安に答えるCMにしています。
たまに、「ラジオ聴いてるよ」と声をかけてくれる方がいます。住民の方に身近に感じてもらえることで、困ったことが起きたとき、「ラジオのあの人に相談してみよう」と思ってもらえたら幸いです。