苫小牧市と平取町の特別支援学校の視察に行きました。
障がいのある子どもが通常の小中学校で、多くの児童・生徒と同じ教室で授業を受けることもありますが、障がいの程度により、学校内の特別支援教室に通うこともあります。また、障がいが重い子どものために作られている特別支援学校もあります。
親は、自分より長く生きていく子どもに障がいがあっても、たくましく生きていく力を身につけ、穏やかな生活を送れるようにと願うものです。
私の少年時代、同じクラスに知的障がいと思われる友達M君とS君がいて、一緒に遊び仲良く過ごしました。しかし、授業の内容が全く理解できなかったとしたら、毎日何時間もの授業の間、じっと座って過ごすことは大変な苦痛だったのかもしれません。
S君は、ある学年から特別支援学級(当時の名は特殊学級)に移り、それ以来、付き合いはほとんど無くなりましたが、生活していくための力をつける教育を受けたものと思います。
M君は卒業まで通常学級で多くの友達と一緒に過ごしました。
どちらが良かったのかはわかりません。
子どものもつ能力や環境によると思いますが、その子どもにとって最善の教育を受けられる選択肢が豊富に用意されていることが大事です。
自宅から通学する苫小牧支援学校(小・中学校)と、寄宿舎のある平取養護学校(小・中・高校)の教育現場を視察し、教員の苦労と施設充実の必要性をあらためて感じました。
子どもたちが暖かく守られ、成長していけるように、大人が頑張っていかなくてはなりません。
(東区民報 2021年11月28日付)