「大異」を捨てて大同につく

野党共闘

総選挙のことでは、「政党を選ぶ比例代表は日本共産党を」と、「野党共闘で力を合わせます」などと話します。


相手の方は「自民党を倒すために野党で力を合わせてほしい」ということが多いのですが、「他の野党は信用できない」という方もいます。


日本共産党に好感をもっていただいている方には、戦前から戦争反対を掲げ続け弾圧にも屈しなかったことや、他の党が離合集散したり名前を変えたりする中で真っすぐに歩み続けてきたことへの信頼感もあると思います。


そういう思いを持つ方が、他の党を信頼できない気持ちになることも理解できます。


私が「野党共闘を進めたい」と考えるのは、自公政権がひどすぎるからです。コロナウイルス感染対策でも、貧困と格差の問題でも、地球環境やジェンダー平等などの問題でも、これ以上自公政権を続けさせるわけにいかないので、野党で力を合わせて政権を変えようということです。


他の野党と政策が違うこともありますが、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組が、共通政策を発表しました。この一致点で共闘を進めていきます。


私は、大局に立って小さなこだわりを捨てる「小異を捨てて大同につく」ものと考えてきましたが、志位和夫委員長は共産主義を目指すことや日米安保条約を廃棄することなど、他の野党と一致しない「大異」があっても横において大同につくとしました。大きな歴史観をもって前に進む時です。


(東区民報 2021年10月03日付)