JR廃線後は人口減少地方路線を守れ:道議会決算委員会

人口よりも減少

日本共産党の宮川潤北海道議会議員は、2019年11月12日、決算特別委員会でJR地方路線の維持に向けて道が役割を果たすべきと質問しました。
宮川氏が1889年廃線の池北線および1995年廃線の深名線の沿線市町村の人口の推移を質問したことに対し、馬場俊哉鉄道交通担当課長が、廃線した沿線市町村人口は、管内全体の人口よりも減少していることを明らかにしました。
 

池北線の沿線市町村の人口の推移(1989年~2019年)
十勝・オホーツク管内
全体の人口
池北線沿線市町村
(※1)の人口
  差

▲13.7%
▲17.5%
▲3.8ポイント

※1 池田町、本別町、足寄町、陸別町、置戸町、訓子府町、北見市

 

深名線の沿線市町村の人口の推移(1959年~2019年)
空知・上川管内
全体の人口
深名線沿線市町村
(※2)の人口
  差

▲18.3%
▲23.9%
▲5.6ポイント

※2 深川市、幌加内町、名寄市

 

宮川氏は、「交通機関の利便性は住民生活の基盤」であるとして、道議会で可決した意見書で「JR上場四社(東日本、東海、西日本、九州)による新たな基金設置や支援スキームの構築など、支援資金確保のための抜本的な対策」を求めていることをあげ、道の取り組みをただしました。

黒田敏之総合政策部長兼交通企画監は「地域としての協力支援について検討を進めたうえで、年度内を目途として国への提言を取りまとめる」と、道から国への提言することを明らかにしました。