北海道 医師確保を進め地域医療を守れ:旭川医大の12人削減が公表される

北海道は、2019年9月9日、道議会保健福祉委員会で、医師確保計画の基本的考え方を報告し、日本共産党の宮川潤道議会議員が、絶対的医師不足である認識をもつよう求めて質問しました。

宮川氏は、
「医師の絶対的不足という認識があるか。(地域の医師が多いか少ないかを比較するために国が作成した)『医師偏在指標』は、全国一律の計算式によるものであり、広域で人口が少ないことや積雪等で受診に支障を来すことがあることなど、北海道特有の条件を踏まえた医師確保を検討すべきではないか」とただしました。

吉田充医師確保担当課長は
「北海道は、医師多数でも少数でもない都道府県。実情に応じた医師確保対策について医療対策協議会で検討する」と具体的でない答弁にとどまりました。

さらに、宮川氏は
道内医育大学(北大、札医大、旭医大)の医師養成定員を臨時的に27人増員していることについて「確保していくことが重要」と求め、原田朋弘保健福祉部次長は「(増員している)臨時定員を維持する必要がある」と答弁しました。

しかし、11日、旭川医科大学が「将来の医師過剰」を口実に、増員していた12人分の定数を削減することが明らかになりました。

今後の医師確保に大きな影を落とすことになり、北海道は、これまで以上の医師確保策の強化が求められることになります。