2018年6月10日、東苗穂地域で「つどい」を行いました。参加していただいた96歳の男性は、 つらかった戦争体験を語ってくださいました。
その方の戦争体験は以前にも伺ったことがありましたが、行った南方の島が「メレヨン島」であることは、うかつにも、その日初めて知りました。
「メレヨン島」とは太平洋のミクロネシアのウォレアイ環礁のことです。日本軍が侵略し、飛行場を建設しました。しかし、その後日本軍が敗退していく中で孤立し食料供給が途絶え、島はサンゴ礁でできているため畑を作ることができず、「毎日十名が餓死する生き地獄の島」(『二式大艇空戦記』より)となり、兵士は飛行場の守備を大きな任務としていましたが、作った飛行場もほとんど使われないまま、日本軍守備隊約七千名中、約5,000名が飢餓等により死亡、「戦わずして玉砕した悲劇の島」(『飢餓の島メレヨンからの生還』、『メレヨン島・ある軍医の日記』より)と言われています。
その96歳の男性が生きて帰ってこられたのは奇跡的なことだったのです。どうぞ、お元気で長生きしてほしいです。
札幌市内に「メレヨン島戦没者慰霊碑」があり「戰歿者を後世に記録するためこの碑を建てる」とかかれています。戦争の経験を風化させず、平和への新たな誓いにさせなければならないと思います。
今こそ憲法を守るために頑張るときだと決意を新たにしています。