菅首相は何をやったか

菅首相が突然、「コロナ対策に専念する」として自民党総裁選挙に出ないことになりました。
しかし、少し前には「時期が来れば当然」総裁選挙に出ると言っていたはずです。
やる気のなかったコロナ対策を、急にやる気になったので総裁選挙に出ないことにしたのでしょうか。そんなおかしなことはありません。

やったこと

菅首相のコロナ対策は、検査は増やさず、医療体制はひっ迫、感染しても入院できず自宅で亡くなる人が相次いでいるではありませんか。
飲食店など売り上げが激減した事業者や、仕事の無くなった人への支援は全く足りず、廃業や生活苦に陥る人が増える一方です。
やったのは、何でしょう。GoToトラベルとオリンピックで、感染を広げてきたのです。

首相就任以来、「桜を見る会」「森友」など疑惑にはふたをしたままで、政治とカネの問題はまったく解明する気がありません。
また、日本学術会議の人事に介入し、気に入らない人は切り捨てる、強権体質をあらわにしました。

国民の大きな怒り


そんな菅首相に対する国民の大きな怒りがはっきりと現れたのが、8月22日、地元の横浜市長選挙で応援した候補者が落選したことです。
自民党内に「菅首相では総選挙は勝てない」の声が広がりました。

国民の怒りが政権を追い詰めています。
菅政権の1年間は、感染が広がり、国民から希望が失われた1年間だったのではないでしょうか。
誰が、次の自民党総裁になっても、政治状況はあまり変わらないでしょう。
肝心なのは、総選挙で日本の政治を大きく変えることです。

(東区民報 2021年09月12日付)