道の対応が遅い!:江差高看教員の学生へのパワハラ問題

昨年(2020年)9月道庁に、道立江差高等看護学院の教員のハラスメントを告発する匿名電話があり、今年(2021年)1月以降学生・保護者から複数の手紙・電話での苦情がありました。
「殴るよ」「蹴るよ」などの暴言や、学生に始末書の出し直しを3か月以上繰り返したことなどがマスコミで報道されています。

北海道は、ようやく3月17日に学生・教職員への聞き取り、4月7日に学生・保護者に説明会を実施。その経過と対応方針を、5月11日、道議会保健福祉委員会に報告しました。
日本共産党の宮川潤道議は「昨年9月、今年1月の電話等で、ただちに道が解決に乗り出すべきだった。教育の場で、若者の人格を傷つけ心に癒しがたい傷を負わせたことが事実なら、まず謝罪が必要。看護師として生きていく夢を奪ったことはどんな口実をもってしても許されない。(被害を受けた学生等に)救済措置を」と訴えました。

田原良英看護政策担当課長は、「学生、教職員への聞き取りは3月に実施。(パワハラ)関係教員全員(6人)授業代替措置(教壇から下ろした)は4月19日から。(道庁に)直接相談できることを知らせている」と経過を説明。宮川氏は「対応が遅くなったことが、問題を大きくした」と批判しました。

三瓶(みかめ)徹保健福祉部長は、今後第三者委員会で事実確認をするとしたうえで「不安を払しょくできていない状況について、学生や保護者に心からお詫び申し上げる。学生に寄り添った学院の運営が行われるよう取り組む」と、謝罪と決意を述べました。

2021-05-19しんぶん赤旗