突然実施の「新しい旅のスタイル」事業 混乱ぶりを露呈:宮川じゅん

北海道は、4月2日から30日まで、道内宿泊施設を利用する場合、最大1万円を割引する「新しい旅のスタイル」事業を始めました。

7日、道はこの事業について道議会食と観光対策特別委員会に説明し、日本共産党の宮川潤道議が質疑を行ないました。
同事業は3月23日予算特別委員会で知事が「来週中に開始したい」と、突然出してきたものです。

宮川氏が「十分検討されたものとは言えない。知事が『来週中に開始』と決めたうえで有識者の意見を聞くとした」ことについてただすと、道観光事業担当課長の答弁は「開始するにあたり、感染拡大防止の観点で有識者に確認した」、「(有識者の)おおむね賛同を得られたことから開始することとした」など二転三転し、道の混乱ぶりを露呈しました。

宮川氏は「先に結論を決めて、後で有識者の意見を聞くから説明がつかなくなる」と批判するとともに、「人の移動は抑制して、事業者への直接支援」と、感染拡大防止と事業者支援の両立を求めました。

山崎雅生観光振興監は観光業者への直接支援については「予算規模が大きくなるため現実的ではなく、地域経済を回すことで支援していく」と答弁しました。

2021年4月7日