2018年11月16日、北海道水産林務部は、日本共産党の宮川潤道議会議員に、サケふ化場での防犯体制の強化が行われていることを報告しました。
2017年の盗難被害
昨年、北海道内のサケふ化場では、立て続けにサケの卵を狙った窃盗事件が発生し、あわせて300尾、卵にするとおよそ80万粒の被害となりました。
宮川議員は、道議会水産林務委員会で対策をもとめ、山口修司水産局長(当時)が、「各施設にカメラやセンサー等の防犯設備の設置、夜間パトロールや密漁取り締まりを強化する」答弁としていました。
報告によると、昨年度中に宗谷地域に監視ライト、北見・根室・渡島地域に監視カメラが設置され、今年度さらに、宗谷・北見・日本海・渡島地域に監視カメラが増設されています。
今年は盗難確認できず
今年は、防犯強化のほか、イクラ価格が昨年より下落(※)したこともあり、現在までのところイクラを狙ったサケの盗難は確認されていません。
宮川氏は「サケの資源回復を進め価格を安定させることが根本。防犯対策は、サケ稚魚の放流を確保するうえでも重要だ。安全でおいしい北海道の水産物を提供したい」と語っています。
※札幌市中央卸売市況統計 オホーツク産イクラ1㎏ 2017年11月16日7,884円、2018年11月16日4,968円